経営学科

Department of Business Administration

【経営学科】「マーケティング?リサーチ」の特別授業:社会を豊かにする企業の取組みを考える

2026.05.14

お知らせ

SDGsの取組みから見る持続可能な企業とは

講演の様子
2026年5月8日(金)「マーケティング?リサーチ」の講義にて、中小企業診断士の鈴木建先生をお迎えして「SDGsの取組みから見る持続可能な企業とは」というタイトルで、北海道企業のSDGsの取組み、SDGsウォッシュの見極め方、電力消費の持続可能性について、ご講義をいただきました。

企業が、SDGsに取組むメリットは、環境負荷の少ない商品を購入したい消費者のニーズに応えるブランド?社会的信用の向上や、6割以上の学生が社会貢献をしている企業に就職したいと考えていることから人材獲得にも有利であること、また金融面での資金獲得や新たなビジネスチャンスの創出などが挙げられます。SDGウォッシュの見極め方としては、企業の統合報告書や環境報告書、ウェブサイトに記載されているサスティナビリティの取組みの内容の具体性や、社長のSDGsに取り組む姿勢、企業の歴史を踏まえた継続的な取組みが、本気度を見る材料として有効であるとのことでした。

未来に続く社会の豊かさについて再考

また、2050年の脱炭素に向けて、日本における二酸化炭素排出量を見ると、電気?熱配分前のエネルギー転換部門が4割を占めるため、カーボンニュートラルの実現には、電力の果たす役割は極めて重要であります。
北海道における発電は、石炭?石油?LNG液化天然ガスを含む火力発電が6割を占め環境負荷をかけ続けている中、洋上水力発電は、今後規模を拡大する予定で、2040年には、北海道の消費量の4倍もの生産量を生むことが見込まれています。

一方、ラピダスやAIのデータセンターの建設により、道内の電力消費量も増加することが想定されるため、将来的には、風力発電の比率は上昇するものの、他の電源との併用でリスクを分散することが、エネルギーの安定供給には必要であるとのお話でした。

このように講義では、自分たちの住む地元企業の取組みや電力消費の実態、北海道の地方の過疎化に伴う市町村の持続可能性を学び、未来に続く社会の豊かさについて再考するよい機会となりました。

 

「今の自分にできること」を継続していきたい

講演の様子2
 受講生からは以下の感想がありました。

?これまでよりも環境や社会問題を意識して生活していきたいと思った。特に、商品を選ぶときには値段やデザインだけでなく、その企業がどのような取り組みを行っているのかにも注目したい。また、SDGsウォッシュという言葉を知ったことで、表面的なイメージだけではなく、具体的な行動や継続性を見て判断することが大切だと感じた。これからは、食品ロスを減らすことや、無駄な買い物を控えること、節電を意識することなど、自分にできる小さな行動から取り組んでいきたい。また、完璧に行おうとするのではなく、少しでも意識して行動することを大切にして継続していきたい。

?SDGsはどこか遠い世界の大きな目標だと思っていたが、「自分を取り巻く人や物に思いを寄せること」という定義が非常にしっくりきた。資料の最後にあった北海道の人口減少予測などの厳しい現実を直視すると、もはや他人事ではないと感じる。まずはゴミの分別や節電といった小さな行動から、長期的な視点を持って取り組む習慣をつけたい。背伸びをしすぎず、まずは「今の自分にできること」を継続していきたい。

?受講前は、企業を選ぶ際に「知名度があるか」「待遇が良いか」「自分のやりたい仕事ができるか」といった点を中心に考えていた。しかし今回の学びを通して、企業には利益を追求するだけでなく、SDGsへの取り組みや地域社会への貢献といった大切な役割があることを具体的に知ることができた。実際に環境問題への配慮や地域活性化、働きやすい職場づくりなどに積極的に取り組んでいる企業の事例を知り、「企業の価値」は経済面だけではなく、社会にどのような影響を与えているかによっても大きく変わるのだと感じた。
特に印象に残ったのは、SDGsへの取り組みが単なるイメージ戦略ではなく、地域の人々の生活や未来に直接つながっているという点である。例えば、地域資源を活用した事業や環境負荷を減らす工夫、誰もが働きやすい環境づくりなどは、社会全体をより良くするための重要な活動だと理解できた。これまでは企業活動と社会問題を別々に考えていたが、実際には深く結びついていることに気づかされた。
 

  • 発行日: 2026.05.14
  • 任你博 教育支援課 経営学科係
    • 住所: 北海道札幌市厚別区厚別中央1条5丁目1-1
    • 電話番号: 011-386-8111